「定年後に毎月どのくらいのお金が必要になってくるのだろう?」このことは、老後、最も関心が強く、気になることの1つでしょう。
定年後に必要となる支出は定年前と変わり、収入も減るため、収支計画をしっかりと立てる必要があります。
実際にはそんなことはないのですが、年金以上の支出を見込むため、「老後資金は1億円必要」なんて話もあるほどです。
ここでは総務省の家計調査などのデータをもとに、実際に老後に必要なお金の値段を紹介します。
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総務省の2014年家計調査によると、世帯主が60歳以上、無職世帯の1か月の平均支出合計額は239,485円となっております。
老後になると子どもの教育費がかからなくなるかわりに、保健医療費が増える可能性が出てきます。
ここに出ている数字はあくまでも平均ではありますが、マネープランを考えるうえで参考にしてみてください。
項目 | かかる金額 |
---|---|
食費 | 60,869円 |
住居費 | 16,158円 |
水道光熱費 | 21,042円 |
家具・家事用品 | 9,788円 |
被服等 | 6,940円 |
保健医療費 | 14,635円 |
交通・通信費 | 26,825円 |
教育・教養娯楽費 | 25,968円 |
交際費 | 28,749円 |
その他支出 | 28,511円 |
合計 | 239,485円 |
【出所】総務省の2014年家計調査より
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老後のマネープランを考えるにあたり、上記の指標などを参考に、これからどのくらいお金がかかるか試算をしておくと無駄使いなども減り、安心です。
試算する際は次の点をポイントに考えておきましょう。また、その際、多めに見積もって支出想定を出しておくと安心出来ます。
・何歳まで生きるかを想定
・自分が死亡後、パートナーは何年生きるかを想定
・住宅ローンなどのローン返済の試算
・定年後にかかる住居費を想定
たとえば60歳で定年して、90歳まで生きるとして、かかる費用は
239,485円×12(ヶ月)×30(年)=86,214,600円
が必要になるわけです。
そのために、定年の年齢を伸ばす、定年後もビジネスや投資を始める、趣味にかけるお金を削るなどといった作業が必要になっていきます。