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「老後資金に1億円必要」こんな言葉を聞いたことはありませんでしょうか?しかしながら、一見かなりハードルが高い数字だと思いませんか?本ページでは、「老後資金1億円」の現実味について検証してみたいと思います。
総務省の「家計調査報告」(2014年)によると、世帯主が60歳以上で無職である夫婦2人の世帯の、毎月の消費支出は約24.7万円となっています。
この数字をベースに、定年後の60歳から95歳まで生きると仮定して計算すると、
@24.7万円×12か月×35年=10,324万円
ほぼ1億円におさまります。この数字が「老後資金に必要な資産が1億円」の根拠になっているわけです。
上記のように60歳以降にかかるトータル生活費はおよそ1億円ということがわかりましたが、同時に年金をメインとする収入も定年後に入ってくるわけです。
そのため、純粋に「本当に必要な資金」を計算するには、60歳以降の消費支出の合計から、同じく60歳以降に入ってくる収入を引く必要があります。
そこで、次に定年後の60歳から95歳まで生きると仮定したときの、収入見込みを計算します。
同じく総務省の「家計調査報告」によると、60歳以上の無職2人世帯の、年金等の可処分所得(税・社会保険料等を引く)は、約17.6万円となります。つまり、
A17.6万円×12か月×35年=7,392万円
という計算が成り立ちます。
最後に、60歳以降に必要と想定される生活費から収入見込みを引くと、
B10,324万円−7,392万円=2,932万円
つまり、約3000万円の貯金を定年を迎えるにあたりしておけば、大丈夫であろうという目途がたつわけです。
そうはいっても、3000万円の貯金を貯めるのはなかなか難しいという方もいるかもしれません。
その場合は臨機応変に対応していきましょう。
・定年を伸ばし、少なくても65歳まで働く
・自宅などでも出来る副業などにチャレンジして収入を増やす
・節約にはげみ、生活をスリム化して、支出を抑える
今回お伝えした数字を参考にされて、安心して日々を生活出来る基盤を築いてみてください。