スペイン生まれの情熱的な踊り、フラメンコ。
実は日本はスペインに次いで、フラメンコ人口が多い国であることをご存知でしたか?
これはフラメンコの魅力を理解している日本人が多いということに他なりません。
これからフラメンコを趣味として楽しもうとするシニアの方に向け、フラメンコの特徴や練習方法、上達のヒントなどを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
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「フラメンコって何?」と聞かれると、漠然と「スペインの踊り」と答える方も多いことでしょう。しかしこれは正確には間違いです。
まずはフラメンコについて正しく理解しましょう。
スペインの南西部に位置するアンダルシア地方。
スペイン独特の踊りであるフラメンコはこの地で誕生しました。
フラメンコは「歌(カンテ)・踊り(バイレ)・ギター演奏」の3つの要素から構成されています。
そして実はフラメンコの起源は踊りではなく歌から。
16〜18世紀ころにスペインのジプシーたちが社会から迫害され、その嘆きや心の叫びの表現方法として歌が誕生しました。
後にギター演奏が加わりさらに19世紀末ころ、「カフェ・カンタンテ」と呼ばれる居酒屋でショーとして披露されるようになり、踊りも加わったのです。
フラメンコでは歌・踊り・ギター演奏の3つが引き立て合いながら、ひとつの世界を作っています。
フラメンコを知るうえで理解しておくべきポイントを、まとめました。
フラメンコには数多くの曲があり、大きく「カンテ・ホンド(深い曲)」と「カンテ・アレグレ(明るい曲)」に分かれます。
ソロは一人での踊り。群舞は集団での踊りです。ソロでは自分の気持ちを表現する。群舞ではそれぞれの役をこなすことが第一に求められます。
フラメンコの歌では辛く苦しい生活を強いられていたジプシーの暮らしや、喜怒哀楽が表現されます。魂に響く表現こそがフラメンコの魅力なのです。
いかがでしょうか?
フラメンコにおける踊りは感情を表現する踊り。
ちょっとした仕草や衣装に髪型、さらにはメイクや表情までも全身全霊を使って表現します。
観ている人の心をいかに揺さぶるか。これこそがフラメンコで踊る醍醐味といえるのです。
冒頭でお伝えしたように日本はスペインに次いで、フラメンコ人口が多い国です。
そして各地にあるフラメンコ教室のほとんどは、シニア向けクラスが用意されているほど。
シニア世代がフラメンコを行うにあたり、どのようなメリットがあるのかを6つ挙げてみました。
フラメンコは全身に意識をおいて踊るダンス。
1時間踊った時のカロリー消費量は200〜300kcalであり、45分間のランニングに相当します。
つまり夢中になって練習しているうちに、いつのまにかよい運動になっているというわけです。
健康によい影響を与え、ダイエット効果もあるので美容にも役立ちます。
フラメンコに取り組む人の多くは、姿勢がよくなることを実感します。
それはフラメンコにおいて、常に美しい姿勢を意識しなければいけないため。
頭の芯から鼻筋やおへそ、足までまっすぐに立つ習慣が身につくのです。
姿勢がよくなることの影響として、腰痛や肩こりが少なくなったという声もあがっています。
フラメンコはソロで踊ることもありますが、群舞として集団で踊ることも。
そしてフラメンコを学ぶために教室やサークルに入るケースが多く、共通の趣味をもつフラメンコ仲間ができやすいです。
いくつになっても気が合う友達ができるのは、とても嬉しいもの。
皆さん仲間同士でスペイン料理を食べに出かけたり、フラメンコ鑑賞に行ったりしています。
感情を表現することがフラメンコの醍醐味。
そのため発表会やイベントに参加してこそ、早く上達することにつながります。
みんなの前に出て発表することは、心によい緊張感を与えることに。
目標をもたず漫然と過ごすよりも表情が活き活きとなり、表情が明るく若く映ります。
フラメンコを続けている人が多いのは何よりも「楽しい」から。
全身を使って自己表現をして、観ている人に感情をぶつけていく。
とても刺激的であり、奥が深いのです。
楽しいうえに美容や健康にも役立つ。まさによいことづくめといえます。
お伝えしたようにフラメンコで使われる曲は大きく2つにわけられます。
実際にどのような曲がよく踊られるか、主な曲種を紹介しましょう。
フラメンコを代表する名曲で「ソレア(孤独)の心を知らずフラメンコの心は語れない」といえるほど。深く秘められた感情と、心の深層にまで響き渡る曲想が印象的です。
古典民謡から生まれた曲で東洋音楽の影響を受けています。ジプシーの厳しい宿命や恋の悲しみを描き出し、フラメンコ特有のリズムにつれて歌われます。
地中海に面したムルシア州の炭鉱に働く、炭鉱夫たちの苦悩がら誕生した曲。いつ落盤するかもしれない鉱山の中で、愛する人を想う心を辛さを歌っています。
鉄を打つ金槌の音を指します。無伴奏ですが、金槌をを打ち鳴らす音に合わせて歌います。そして主に男性舞踊手がダイナミックに踊ります。
フラメンコの中でも困難で激しさを持ち合わせている曲。複雑なリズムの中に、胸に響く旋律をあわせもっています。
これからフラメンコを始めたいという方に向け、練習するために最低限必要なアイテムを紹介します。
サパトスのかかとは硬い木でできており、足の裏には滑り止めと衝撃を吸収するゴムが張られているのが特徴。
足でリズムを刻むために足を酷使するので、長時間履いていても疲れにくいものを選びます。
フラメンコシューズ スペイン製 釘あり ゴムベルト ダンスシューズ
何度も利用することになるので、お手入れがしやすいものを選びます。
ポイントは素材。汚れにくく、洗っても傷みにくい化繊素材がオススメ。
また色や柄を選ぶのは自由ですが練習用なので、オーソドックスなものがよいでしょう。
スカート ファルダ フラメンコ衣装 パイピング フリル ロング丈
線がきっちり出るスタイルがオススメ。
体の動きがわかりやすくなり、自分でチェックする時や講師の方がアドバイスをする時に理解しやすくなるためです。
初心者の練習には必要ありませんが、発表会の曲種によって利用されます。
必要に応じて入手しましょう。
パリーリョ(カスタネット) | 2つで1セット。踊りながら鳴らし、リズムを刻みます |
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アバニコ(扇) | 踊り用に使われる大きなものはペリコンと呼ばれます |
ソンブレロ(帽子) | 曲のもつ小粋な雰囲気を表現する用に利用。別名コルドベス |
マントン(大判のショール) | 肩から羽織ったり、ダイナミックに振り回したりして使います |
これからフラメンコを習うにあたり、どのように練習をすれば早く上達できるのでしょうか?
まず独学では難しいので、経験を積んだプロの方に指導してもらう必要があります。
そのためにはフラメンコ教室に通うのが一般的です。
しかしフラメンコ教室に通えば必ずうまくなるというのは、大きな勘違い。
講師とは一度に大勢の生徒に教えるので、ついていけなくなって離脱してしまう方も多いのです。
また週1回通う程度であれば、次のレッスンまでに前回覚えたことを忘れてしまうという問題も。そうなるとなかなか上達しにくいですよね。
ポイントは自分のペースで、実績のある指導者の方からコツを教えてもらうこと。
そこでオススメなのがフラメンコレッスンのDVD教材を使った練習法。中でも鈴木眞澄先生が監修した教材がオススメです。
鈴木眞澄先生は現在は日本フラメンコ協会理事であり、現役の時はフラメンコダンサーとして1700人もの観客を動員したことがある実力の持ち主。
現役引退後もフラメンコ教室を27年運営し、6700人以上の生徒を指導したフラメンコ界のカリスマといわれる人物です。
そんな鈴木眞澄先生による初心者向けDVD教材。
自宅で自分のペースでフラメンコのノウハウがわかると、非常に好評なのです。
フラメンコをより楽しめるようになるために、ぜひ参考にしてみてください。
さまざまな感情を体で表現する。それがフラメンコの醍醐味です。
姿勢がよくなり、体も積極的に動かすので健康にもよい。
シニアにとって最適な趣味のひとつといえますね。
そのまま取り組んでも楽しいのですが、上達すれば周囲からの評価も高まりさらに楽しくなります。
フラメンコを通じて美容と健康。そして素敵な仲間をぜひ手に入れてみてください。
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