定年を迎え年金生活に入ると、収入が激減し不安になる方も少なくないと思います。
それまで十分な貯金を貯めておけば良いのですが、そうではない方は、少しでもお金の流れを改善すべく、出来るだけ長く働くことも検討しましょう。
再就職を考える際、資格を取っておくと転職がよりスムーズになります。
基本的には、前職のキャリアに関わりのある資格の方が取りやすいでしょう。
一方資格取得まで苦労すると思いますが、キャリアに関係なく、市場環境や自分のやりたいことから資格を選ぶという手もあります。
いずれにしろこれからどのような働き方をしたいかということや、どれだけ雇用ニーズがあるかといったことを見極めていくことが必要です。
ここでは、目的別におすすめの資格をまとめてみました。ご参考にしていただければ幸いです。
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就職、転職に役立つ資格であり、中高年の方でも比較的採用されやすい資格をまとめています。
労働や社会保険関係の専門家。年金問題など活躍の場は多い。合格者のうち約2割は50代以上です。総務や人事の経験がある方におすすめ。独立開業も可能です。
合格率 | 10% |
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試験日 | 8月最終日曜日(年1回) |
平均年収 | 509万円 |
受講料 | 9,000円 |
推奨教材 |
経営コンサルタント系で唯一の国家資格。経営の診断及び経営に関する助言が業務です。応募時の必須資格とされることは少ないですが、大きなアピールになります。
合格率 | 10〜20% |
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試験日 | 【第1次試験】5月 【第2次試験】8〜9月 |
平均年収 | 780万円 |
受講料 | 【第1次試験】13,000円 【第2次試験】17,200円 |
推奨教材 |
資産運用や金融に関するアドバイスを行います。団塊世代の定年後の人生設計が注目され、資格の知名度も上昇。特に金融業界でのニーズが高いです。
合格率 |
・1級 10%前後 |
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試験日 |
・1級 1月、9月(年2回) |
平均年収 | 700万円 |
受講料 |
・1級【学科試験】8,900円 【実技試験】20,000〜25,000円 |
推奨教材 |
不動産の売買や賃貸の仲介などに必須。国家資格の中でも抜群の知名度を誇ります。不動産などの業界への再就職には不可欠で、再就職の武器になります。
合格率 | 16〜17% |
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試験日 | 10月第3日曜日(年1回) |
平均年収 | 550〜700万円 |
受講料 | 7,000円(非課税) |
推奨教材 |
マンション管理業者が管理組合等に対して、管理委託契約に関する重要事項の説明などを行います。マンション管理士とは異なり、企業に勤めて働くための資格です。
合格率 | 20%前後 |
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試験日 | 12月第1日曜日(年1回) |
平均年収 | 410万円 |
受講料 | 8,900円 |
推奨教材 |
通称「ビル管理技術者」。建築物の環境衛生の維持管理に関する監督等を行います。ビル管理に不可欠な資格で需要も高く、就職しやすいとされています。
合格率 | 17〜23% |
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試験日 | 10月上旬(年1回) |
平均年収 | 300〜400万円 |
受講料 | 13,900円 |
推奨教材 |
在職中に身につけた専門知識を、英語か中国語の翻訳という形で生かせます。営業資料、海外本社へのメール、顧客対応など業務に直結する資格で、就職に有利に働きます。
合格率 | 5級は40%前後だが1級は5%以下 |
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試験日 | 3月、6月、9月、12月(年4回) |
平均年収 | 開業した場合、1,000万円以上も見込める |
受講料 | 16,200円(3科目) 5,400円(単価) |
推奨教材 |
日本商工会議所及び各地商工会議所が実施する「販売のプロ」育成のための検定。流通業界で唯一の公的資格です。1級はトップマネジメント全般のスキルを求められます。
合格率 |
・1級 20%前後 |
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試験日 |
・1級 2月(年1回) |
平均年収 | データなし |
受講料 |
・1級 7,710円 |
推奨教材 |
資格を取ると、ホームセンターへの就職にかなり有利に。DIYを行う者に対し、その手法や道具、手順などの選択を手助け。作業による事故の発生などの危険を未然に防ぎます。
合格率 | 30%前後 |
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試験日 | 【第1次試験】8月 【第2次試験】11月 |
平均年収 | 400〜450万円 |
受講料 | 14,040円 |
推奨教材 |
独立開業に適している資格一覧です。長年の会社勤めの後は、独立して自分の思い通りに働きたいという方も多いでしょう。
マンションの管理組合に対して、修繕計画などについて助言や指導をします。年齢や実務経験などは問われず、シニアの合格者が目立ちます。ニーズも高まっています。
合格率 | 8%程度 |
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試験日 | 11月最終日曜日(年1回) |
平均年収 | 400万円前後 |
受講料 | 9,400円 |
推奨教材 |
電気工事を請け負える資格。電気工事の仕事はなくなることがないので、就職の需要は高い。また、知事の認可を得て、電気工事店として起業することも出来ます。
合格率 |
・第一種 60%前後 |
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試験日 |
・第一種 10月 |
平均年収 | 400〜500万円 |
受講料 |
・第一種 10,900円(ネット申込み) |
推奨教材 |
事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせるため、設置者が法律上置かねばならない電気保安のための責任者。三種まであり、取得すれば一生安泰とも。
合格率 |
・第一種・第二種 3%前後 |
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試験日 |
・第一種・第二種 9月(1次)・11月(2次) |
平均年収 | 400〜500万円 |
受講料 |
・第一種・第二種 12,400円(ネット申込み) |
推奨教材 |
自分で飲食店を開きたい方は取るべき資格です。「2年以上調理業務に従事」という受験資格があります。もちろん、飲食店へ就職する時にも有利。
合格率 | 50〜65%前後 |
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試験日 | 各都道府県毎に異なる |
平均年収 | 337万円 |
受講料 | 各都道府県毎に異なる |
推奨教材 |
あん摩、マッサージ、指圧の各手技を用いて人体の変調を改善する施術を行います。高齢化に伴い、ニーズが高い。独立を目指す人も珍しくありません。
合格率 | 80%前後 |
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試験日 | 2月下旬の土曜日(年1回) |
平均年収 | 300〜400万円 |
受講料 | 11,600円 |
推奨教材 |
「定年後は社会の役に立つことをしたい」という想いから、福祉の道に歩まれる方もすくなくありません。福祉関係の資格のリストになります。
要介護状態の高齢者の自立を支援する専門職。超高齢化社会に伴い、売り手市場が続き、就職率は高いです。介護サービスも多様化し、「質の高い介護」が求められます。
合格率 | 60%前後 |
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試験日 | 1月(筆記)・3月(実技) |
平均年収 | 250〜400万円 |
受講料 | 13,140円 |
推奨教材 |
介護ケアプランを作成するのと同時に、高齢者が適切な介護サービスを受けているか見守ります。居宅介護支援事業所等に勤務します。高齢化に伴い、ニーズが高まっています。
合格率 | 15〜20% |
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試験日 | 10月(年1回) |
平均年収 | 370万円 |
受講料 | 都道府県による |
推奨教材 |
聴覚、音声、言語の機能に障害を持つ人々の聴覚機能の維持と向上を図るために行う、言語訓練のスペシャリスト。病院、施設、学校関係と様々な職場で求人があります。
合格率 | 60%前後 |
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試験日 | 2月(年1回) |
平均年収 | 300〜400万円 |
受講料 | 34,000円 |
推奨教材 |
さまざまな資格を紹介してきましたが、どの資格を選択したとしても受かることが前提です。
中には合格率が低い資格も存在するので、資格試験に向けて万全の対策を立てておく必要があります。
そこでオススメしたいのがココナラというサービスです。
ココナラは個人のスキルや知識を売買できるオンラインマーケット。
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そしてその中で「資格取得のプロ」と呼ばれる方も、資格取得に役立つ情報を提供しているのです。
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自分で気に入った商品を見つけて、効果的な勉強法や合格の秘訣を学べます。
勉強法を最初に知っておけば試験勉強はとても効率よく取り組め、試験に受かる確率も高まります。
とくに長年勉強をしていなかった方は、プロの方々からアドバイスを受けるのがオススメです。
定年後も働く意欲のある方は、資格を取っておくと就職がスムーズになることがあります。
定年後も期間を延長して働くことで、お金のキャッシュフローも安心ですし、日々の生きがいにもつながりますね。
資格を選ぶ基準は、今までのキャリアの延長と、まったく新しい分野にチャレンジするという2つの方向性があります。
「資格を取ったけれども、就職に全く有利にならなかった」などということのないよう、資格取得後のキャリアを明確にしましょう。
その上で、今後のシミュレーションを綿密に行ってから、資格取得に取り組むことをおすすめします。
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