シニアのためのピアノレッスン初心者ガイド【保存版】

60歳以上のシニアでもピアノは始められる

ピアノを習うシニア世代の人

 

「ピアノにチャレンジしたいけど、高齢者になるとなかなか覚えるのが難しいのでは?」

 

そんな風に考えるシニアの方がいるかもしれません。

 

もちろんまったくの初心者であれば最初はなかなか楽譜が覚えられなかったり、思い通りに指が動かないということもあるでしょう。

 

しかしピアノを弾くと脳がおおいに活性化することは、世界中の脳科学者たちから発表されています。

 

若返りや健康にとても役立つのです。

 

好きな曲を弾けるようになるまで、自分のペースで取り組んでみましょう。

 

ここではシニアの方に向けた、ピアノレッスンの方法を紹介します。

 

 

1.ピアノを習うメリット

シニアがピアノを練習するメリット

 

ピアノを習うことはさまざまなメリットがあります。

 

そしていずれのメリットもシニアの方々にとって、非常によい効果をもたらすのです。

 

記憶力が身につく

ピアノには88の鍵盤があり、ひとりで10本の指を使って弾かなければいけません。

 

そして楽譜を見ながら弾くと全体の流れが把握できなくなり、必然的に暗譜(楽譜を暗記すること)するようになります。

 

「ピアノは認知症予防によい」といわれるゆえんです。

 

判断力が身につく

発表会などに出るようになると、会場にあるピアノで弾かなければいけなくなります。

 

よってどんなピアノが出てきてもタッチや響きなどを把握して、最適な弾き方を瞬時に判断しなければいけません。

 

さらに演奏中にミスした場合の対応、観客の反応に合わせた対応などさまざまな局面が訪れます。

 

表現力が身につく

なぜ一流のピアニストの演奏は感動するのか。

 

それは表現力が優れているからにほかなりません。

 

正確に弾くのであれば、ロボットだってできます。

 

自分で課題となる曲を咀嚼して、自分なりにどのように伝えるかを煮詰めていくのです。

 

ピアノをとおして表現力が磨かれるようになります。

 

注意力が身につく

ピアノは多くの音符の情報を読み取り、演奏を行います。

 

よって間違わないように楽譜を読んだり、講師からの指示を考えて練習する必要が。

 

さらにピアニストのコンサートに行った時も注意力をもって聴き、自分の演奏に反映しようとします。

 

このようにさまざまな点に、アンテナを張ることになるのです。

 

理解力が身につく

ピアノを習うには独学は不可能。

 

先生から教えてもらったり教材から学んだり、本を読んだりして吸収する必要があります。

 

そしてアドバイスをもらって最初はわからなくても、実践を重ねるうちにやがて理解できるようになるのです。

 

いったん理解してモノにできれば、応用が可能になる。

 

このようにして深い理解力がつくようになります。

 

体力が向上する

ピアノを正しく弾くには指を使うだけではなく、腕や足など全身を使わなければいけません。

 

筋力と関節を無駄なく使うことではじめて、真の音色を出せるようになるのです。

 

また上達するには練習を繰り返すことが必要。

 

そのためスポーツに匹敵するくらいの運動量になることもあります。

 

以上のように高齢者の方にとってとても有意義な、さまざまな効果をピアノは与えてくれるのです。

 

頭がよくなって体力もつく。

 

シニアの方向けの趣味として人気があるゆえんです。

 

2.シニア向けピアノレッスン3つのコツ

ピアノを習い始めるシニア

 

これからピアノをマスターしようと、ヤル気に満ち溢れている方も多いと思います。

 

しかし最初からハードルを高くしてしまうと、続かなくなってしまう懸念も。

 

シニア世代の方々がムリなく始められて、継続できるためのコツを3つ紹介します。

 

自分が弾きたいと思う曲を選ぶ

ピアノに限らず上達する秘訣は「成功体験」をすることです。

 

一度「できた!」という感覚をつかめるようになれば、その後の習得もスムーズになります。

 

まずは一曲を最初から最後まで弾けるようになることを、目標にしましょう。

 

そしてそのためには「弾けたら素敵だな」と感じる曲を選ぶのです。

 

やはり弾けた時の自分を想像しながら取り組むと、ワクワクしますよね。

 

ヤル気の向上につながります。

 

ゆっくりで難易度の低い曲を選ぶ

最初から難易度の高い曲にチャレンジすると、どうしても挫折するリスクが高まります。

 

成功体験を得るためには、スローテンポの曲から選ぶことがオススメです。

 

ゆっくりな曲を情緒たっぷりに弾きあげる。

 

シニアの方ならではの強みを活かした演奏を心がけましょう。

 

理解して弾くようにする

年齢を考慮すると、体で覚えながら練習するというスタイルは向いていません。

 

最初に頭で理解して、鍵盤に触れるようにするとスムーズです。

 

楽譜の音符にピアノの鍵盤、そして自分の指の動きを頭に入れる。

 

そして意識しながら弾いていくと、覚えやすくなります。

 

楽譜に指使いを書き込むのも有効ですよ。

 

3.ピアノ初心者にオススメの曲9選

シニア向けピアノ曲の楽譜

 

先述したように初心者の方はまずは1曲を選んで、弾けるようになるまで練習することがオススメです。

 

そこでこれからピアノを始めるシニア世代の方に、オススメの曲(楽譜)を紹介します。いずれも弾けるとカッコイイなと感じる曲ですよ。

 

世界に一つだけの花

 

日本人であれば誰もが知っているといえる曲。

 

テンポはそこまでゆっくりというわけでもありませんが、早すぎるというわけでもありません。

 

頑張れば十分にマスターできるレベルといえます。

 

少年時代

 

井上陽水の代表曲のひとつ。ノスタルジーな気分にひたれます。

 

ゆっくりしたテンポでメロディも難しくありません。ピアノにまったく自信がない人にオススメです。

 

戦場のメリークリスマス

 

坂本龍一の代表曲。敬虔な気持ちになりますね。

 

一見難しそうなイメージがありますが、聴いてみるとテンポもゆったり。

 

メロディもシンプルに始まります。弾けるようになれば周囲の人はびっくりしそうです。

 

涙そうそう

 

BEGINが2000年に発表。以後も夏川りみがカバーするなど、歌い継がれています。

 

沖縄をイメージした曲で情緒たっぷりですね。

 

スピードがゆっくりでメロディもシンプル。取り組みやすい曲です。

 

となりのトトロ

 

ジブリ映画の中でもとくに人気がある作品のひとつ。お孫さんに弾いてあげるととても喜びそうです。

 

ほぼ和音で構成されており、左手の音を弾きます。

 

そして指を入れ替える必要がないため、比較的早めにマスターしやすいです。

 

マイ・フェイバリット・シングス

 

サウンド・オブ・ミュージックで登場する名曲。

 

曲名だけではピンと来ない人もいるかもしれませんが、JRのCM「そうだ京都、行こう。」で使われている曲です。

 

短調でテンポもゆっくり。それでいて可愛らしい印象を与えてくれます。

 

大きな古時計

 

子供から大人まで幅広い世代が知っている童謡。平井堅さんが見事に歌いあげていましたね。

 

こちらもテンポがゆっくりでメロディもシンプル。

 

それでいて上手に聞こえる曲です。

 

イエスタデイ・ワンス・モア

 

カーペンターズの有名曲。今は学校の授業で習ったという人も多いです。

 

つまりそれだけ取り組みやすいということ。

 

メロディもシンプルで、一度覚えれば比較的早くマスターできるのではないでしょうか。

 

エリーゼのために

 

もちろん他にも取り組みやすい曲はいろいろあります。

 

しかしここで紹介した曲はピアノ初心者向けの定番ともいえるので、楽譜選びに迷ったらぜひ参考にしてみてください。

 

4.ピアノを上手に弾くためのポイント

シニアのピアノ上達法

 

ピアノが上手になるために押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

 

パート毎に練習する

誰にでも与えられた時間は平等。よっていかに効率よく習得するかが重要です。

 

そして「間違えたら最初から」を繰り返すのは時間のムダ。

 

曲をパートごとに分解して間違いやすい箇所を集中的に練習した方が、はるかに効率がよいのです。

 

一見難しいと感じる曲でも分解すると整理しやすく、譜面がシンプルに見えてきます。

 

フレーズと呼吸を合わせる

歌を歌う場合は息つぎが必要。

 

そしてピアノ演奏における息つぎは「間」になります。

 

ピアノを弾きながら間を意識して、呼吸を合わせるようにする。

 

それだけでずいぶんと音楽的な演奏になるのです。

 

ピアノは息をしなくてもできる楽器。

 

しかし間を意識せずに弾くとたとえ間違っていなくても、音楽的な魅力がまったくなくなります。

 

逆にいえば呼吸を意識するだけで、グッと惹きつけられる音楽になるのです。

 

基本姿勢を身につける

ピアノを上手に弾くには正しい姿勢になる必要があります。姿勢のコツは下記を参照してください。

 

正しい姿勢のポイント

・背筋をまっすぐ。頭は上から吊られているかのように軽く保つ
・肩・ひじ・手首を楽にする。指先に力が流れているように
・ひじが身体にくっつき過ぎないようにする

 

悪い姿勢のポイント

・上体を前に倒さない→自由な手の動きができなくなる
・背中を丸めない→視野が狭くなり、指の動きも硬くなる

 

 

5.失敗しないピアノ教室の選び方

ピアノ教室に通うシニア

 

ピアノを習おうとするシニアの多くの方は、ピアノ教室への入会を考えていることでしょう。

 

しかし当然ですが教室に入れば、誰でも弾けるようになるわけではありません。

 

指導力や相性の問題など、自分に合った教室選びが必要です。

 

ピアノ教室はヤマハ音楽教室などの大手と、個人が運営している教室に分かれます。

 

それぞれ特徴があるので、自分はどちらがふさわしいかを考慮しましょう。

 

大手ピアノ教室の特徴

・駅近など便利な立地にある
・グループレッスンが多い
・演奏する曲が決まっている
・教室が主催する大規模な発表会に参加できる
・個人レッスンになると料金が高い

 

個人のピアノ教室の特徴

・個人レッスンで丁寧に指導してくれる
・家から近いと通うのが楽
・好きな曲を選んで演奏できる
・小さな発表会に気軽に参加できる
・先生は1人なので相性次第

 

また教室選びと同じく重要なのが先生。よい先生に巡り合えば上達は早いです。

 

大手であればネットで生徒さんの口コミを調べてみる。

 

また体験入学を設けているところも多いので、まずはお試しでレッスンを受けてみるのもよいですね。

 

6.自宅で上達できるオススメの教材

シニアの方向けピアノ教材

 

もちろん教室に通えば必ず上手になるわけではありません。

 

できれば自宅で、毎日少しずつでも練習できる環境をもつこと。毎日忘れないようにすることが重要です。

 

そこでオススメなのが、ピアニストの海野真理先生が監修したDVD教材。

 

初心者向け教材として非常に人気なのでご存知の方がいるかもしれません。

 

30日でピアノを両手で弾けるようになることを目的としたカリキュラム。すでに12,000人以上の方が利用しています。

 

なぜ初心者が30日でピアノを弾けるようになるのか?それは初歩の初歩から効率よく教えてくれるメソッドがあるため。

 

気になる方は下記のページをチェックしてみてください。

 

7.まとめ

あるピアニストの方の話によると、60歳をすぎてピアノを始める人が今急増中なのだそうです。

 

ピアノはアンチエイジングによいということが、だいぶ広まっている証拠といえます。

 

また自分で好きな曲を弾いてみたいという想いも強いでしょうね。

 

スラスラと名曲を弾けるようになればとても素敵です。

 

シニア世代の方は時間がたっぷりまります。

 

ピアノの練習にどっぷりはまって時を過ごすのも、かけがえのないものですね。

 

 

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